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手紙をもらった春咲は 「ありがとう…石崎君…思い出したよ全部…」 彼女は泣いていた… 「聞かしてくれるか…あの日なにがあったのか」 「うん…」 彼女は泣きながら顔を前に向けて話をしはじめた 「あの日…ね私石崎君に気を取られて手紙を放しちゃったの… そしたら風で飛んでいって桜の 中に入って行ったの…」 「……」 「それで取りに行かなきゃって 思って登り始めたんだよね…」 「なんで…」 「ん?」 「なんで俺に言ってくれなかったんだよ!取りに行ってやったのに!!」 「言えるわけないじゃない!!」 「…っ!」 「私から渡したかったんだもん そんな石崎君に取って貰って 見たからって嫌だったんだよ私の気持ちが…そんなもんだって 思われるのが!」 「春咲…」 「もう1度書けばいいとも思った!!でも!2時間も3時間も使って書いた手紙が初めてかいたラブレターだから!!これじゃなきゃ嫌だったの!」
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