後編

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これをきっと、人は幸せと呼ぶのであろう。 この時俺は風俗店長としてではなく、 稼ぐ男としてでもなく、 個人として、 一人の人間として、 認められ、 信頼され、 そして、愛されている事を理解した。 稼ぐ事が男の価値を決める事と信じていた俺の価値観が崩壊し、 ヘルスマンとしての俺が終わった時でもあった。 きっと俺は誰かに認められたくて遮二無二働いていたのだろう。 この時を最後に俺にとっての仕事が、風俗でなくてもよくなったのだ。 もっとみきと過ごす時間を増やす為に、時間を取れる仕事を選ぼう。
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