前編

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引越し当日はマネージャーと支部長が見送りにきてくれて、支部長が餞別にとΩのスピードスター[Silver&プラチナ]をくれた時は、思わず涙腺が緩んでしまいそうだった。 ちなみに現在も大切に使わせてもらっている。 新幹線の中では独りと言う事もあり、色々と考える事ができた。 ひっきりなしに携帯にメールが入ってきて、返信がすごく大変だった、一人一人との思い出を文字に託して。 今までの俺は、大手の看板と言う庇護と、優秀な部下と言う懐刀のおかげで店舗責任者としてやってこれたのだと思う。 これからは八神個人の力量で仕事をしなくてはならないのだ。 不安と期待を胸に、僕を乗せた新幹線は一路東京へと進んでいた。 Next Up Stage
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