不運な高校生

10/11
前へ
/14ページ
次へ
「魔法訓練授業は怪我しやすいんだ。時には大怪我だってする事もある」 まぁ、魔法使うんだから当たり前だと思うが…。 「それで?」 「…まだわからないか? お前はこのクラスの中じゃ一番弱いんだから、グラウニーさん程の実力者とペアを組めば、不慮の事故で死んでもおかしくはないんだぜ? ーーまぁ、不慮の事故じゃないかも知れないけどな。」 最後にボソッと付け加えられた迅の一言で、俺はこの大変な事態にようやく気がついた。 俺は弱い、グラウニーさんは強いうえに俺を嫌ってる、グラウニーさんは家の地位が高いから何かあっても揉み消せる。 …俺、消されちゃう……?
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加