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「遺書でも書いておいたらどうだ?」
そうやって真剣な顔で俺の前の席から話しかけてきたのは、神城迅(かみしろ しゅん)。
魔法学校で始めて出来た俺の親友だ。
「…なんだよ。俺は死ぬ気は無いぞ」
応えた俺の声には、自分でもハッキリと感じられる程、覇気が感じられなかった。
「お前にその気が無くても、そうなる可能性は高いと思うぞ?悪い事は言わない。遺書を書くべきだ」
その言葉を皮切りに、俺の中で何かが弾け、
「死にたくねぇよぉおおおお!!!!!」
場所もはばからず、俺は頭を抱え心の底からそう叫んだ。
…何故俺がこんなにも追い詰められているのか。それは数十分前に遡る。
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