不運な高校生

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数十分前、俺の教室では魔法訓練授業(例えるならば、魔法を使った体育の授業)のペア決めが行われていた。 この先の訓練授業は全てそのペアで行うから、よく考えて組んだ方がいいと思うのだが……何故か担任の綺堂(きどう)先生は「クジ引きで決める」などと言い出した。 曰く、「例年話し合いでは絶対に決まらないから、俺はクジ引きで決めることにしている」だそうだ。 もっともらしい事を言っているが、俺が思うにただ話し合いの司会がめんどくさいだけなんだと思う。 だって、目が死んでいるんだもの。 …高校生活早々、不安になってきたぜ。 …と、綺堂先生に疑いの目を向けているうちに、いつの間にかクジ引きが始まってしまってるみたいだな。 まぁ、普通ならここで慌てて引きに行ってしまうが、俺は違う。 『余り物には福がある』 この格言を心から信じる俺はいつも、クジ引きは最後と決めているからな。
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