不運な高校生

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さて、クジを引いたのは良いんだが…俺が見る限り何も書いていないな。 綺堂先生、マジで大丈夫か? なんて思ったのも束の間、綺堂先生が指を鳴らすのと同時に、クジから淡い赤色の光が飛び出て、教室の何処かへと繋がっていった。 「おお…すげぇ」 思わず感嘆の声を漏らすが、それは俺だけだったようだ。 …まぁ、そういうクラスだから仕方ないか。 「おら!さっさとペアの所へ移動しろ!自己紹介タイムだ!」 教室に綺堂先生の声が響き渡り、クラスメイト達がぞろぞろと動き始める。 俺も、ペアが迅だといいなぁ、などと淡い期待を抱きつつ俺はまだ見ぬペアの元へと歩いていった。
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