不運な高校生

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『グラウニーさん、ですよね?よろしくお願いします』 第一声としてはこんな感じでいいかな…。 固すぎるような気がしないでもないが…まぁ、身分の違いも有るしこれが妥当だろう。 さぁ…言うぞーーー! 「グラウニーさ……」 心の中で決めていたセリフが、言い切られる事はなかった。 緊張してしまったからーーとかではない。 …気圧されてしまったんだ。 グラウニーさんの目を見た瞬間に感じた、圧倒的な力に。 そして、まるで虫ケラでも見ているかのように、冷たく光るその目に。
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