13人が本棚に入れています
本棚に追加
「え、えと……グラウニー…さん?」
なんて俺が話しかけても、相変わらず冷たい目で俺を見つめ続けるだけで、グラウニーさんは何も話そうとしない。
ただ見つめられているだけなのに、俺の体はまるで鉛になってしまったようで、全く動く事が出来なかった。
そして次に何も行動を起こせないまま、沈黙は続いて行く。
「…………」
「…………」
「………………」
ダメだ!このままじゃ気がおかしくなりそうだ!
何か…何か喋らないと…っ!
「あの、グラウニーさんはーーー「私、貴方の事大嫌いだから」
「………え?」
必死の思いで捻り出した俺の言葉は、予期せぬ形で途切れることになった。
最初のコメントを投稿しよう!