不運な高校生

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「え、えと……グラウニー…さん?」 なんて俺が話しかけても、相変わらず冷たい目で俺を見つめ続けるだけで、グラウニーさんは何も話そうとしない。 ただ見つめられているだけなのに、俺の体はまるで鉛になってしまったようで、全く動く事が出来なかった。 そして次に何も行動を起こせないまま、沈黙は続いて行く。 「…………」 「…………」 「………………」 ダメだ!このままじゃ気がおかしくなりそうだ! 何か…何か喋らないと…っ! 「あの、グラウニーさんはーーー「私、貴方の事大嫌いだから」 「………え?」 必死の思いで捻り出した俺の言葉は、予期せぬ形で途切れることになった。
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