独裁の時間

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笑い合えるのは今日が最後だった。 翌日になり 全校生徒が体育館に呼ばれ閉じ込められた。 全校生徒は 混乱して麗 マリアの事を呼んだ。 「麗! てめぇふざけんなよっ!! 早く出せ!!」 クラスのリーダー的存在で 麗をイジメの的にした張本人 高杉 啓太が体育館扉を蹴り モニターに怒鳴った。 体育館ステージに置かれたモニターには 奇抜な色に髪を染めた 麗 マリアの姿が映っている。 『…大まじめですよ。 私に逆らう人 私より美しい人 私より優れた人 老人 障害者 勇者気取りは処刑します。 私が法です。 私に逆らえば処刑します。』 綺麗な笑みで高杉を見据えたマリア。 「いますぐこっからだせ!! ぶっ殺すぞ!!」 『わかりました。 だしてあげてもいいですよ。 外は 此処より 私の力が使いやすい。 逆らえば処刑、そのみせしめになりたい人は どうぞ?』 マリアの言葉に 体育館の扉が開いた。 高杉を含め マリアのクラスメイトは 脅しだと思い、我先にと外へ駆け出した。 ウ゛ワアアアア゛ッ 悲鳴が上がったのは 逃げ出した瞬間だった。 赤い血飛沫が上がり 肉体だった物がぐちゃぐちゃに転がる。 誰が誰だかわからい程 原形を留めずにバラバラ化す。
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