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ふと目線をサチに戻すと、ちょうどコウちゃんと別れるところだった。
サチはコウちゃんが見えなくなるまで手を降り、こちらに戻ってくる。
｢くそ～いいなぁ｣
心から羨ましそうなエリの言葉に一瞬サチの口が綻んだが、すぐにキッと目の端を吊り上げ、
｢つーか、アンタなんで私とコウちゃ…こ、康介の愛称しってんだよ！｣
とエリを小突いた。
｢いったーいっ
そんなの、見てたらわかるくない？｣
エリは、ねぇ？とカオリに同意を求めるが、カオリはさっきの事もあってか苦笑い。
けっかエリだけサチの餌食になった。
｢カオリ、学んだね。｣
私がそう言うと、カオリはまあね、と得意顔すると
｢サチの攻撃って地味にいたいからね、なるべくくらいたくないわ。｣
と神妙な顔で言った。
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