0人が本棚に入れています
本棚に追加
入学式。
普通は晴れてて清々しいだろうが、僕らの入学式は台風のような雨だった。
そのような天候のなか、入学式をやることに僕の彼女、春歌は膨れっ面になっていた。
「ありえないんだけど!」
ずっと、リピートしています。
ありえないんだけど!を永遠に。
だから、返せる言葉は………。
「そっか」
だけなんだ。
春歌と僕は中学からの付き合い、中2から付き合って今もまだ関係は続いている。
そして、現在学校の校門の前でこんな会話を繰り返しているから周りの目線が辛い。
「そっか、じゃないでしょ!
普通、そこは!"止まない雨はない、輝けライトオブデステニー!"でしょ!」
「いや、意味が分からん」
周りの目線が辛い。
ライトオブデステニー?
光に運命だっけか?僕は英語が苦手だから知らん!!
「っち、ホント由紀って冗談通じないんだから」
「冗談も何もガチで言っていた、春歌にだけは言われたくない。」
「違う!私の名前はゴッドオブ」
「わかった、良いから学校に入るぞ!」
周りの目線は余計に冷たかった。
察してもらえただろうか?
彼女は変人だ。
最初のコメントを投稿しよう!