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彼女は俗に言う厨二病に似たような変な性格をしている。
見た目?性格が残念な美少女だと思う、アニメの世界で有り得そうなこの設定を神から授かった、残念な彼女だ。
「仕方ないわね、行ってやるわ」
の、ようなツンデレみたいな事をまれにやりはじめるから掴めない。
下駄箱に着くとなんとなく見慣れた奴等が目に入った気がするがスルーしておく。
「お、朝からラッブラブ~」
前方からうざい声に僕は軽い殺意が芽生える、スルーは出来なかった、さて………今日はカッターを持ってきてたかな?
「おぉ!御立じゃん、おっはー」
古い挨拶を爽やかな笑顔でこなす彼女に周りの男子がチラチラ見る。
うん、可愛いね、中身は残念だけど。
「はよー、朝からエロゲーやギャルゲー類いのイベントをこなしてる、由紀もはよー」
「黙れ、なぶるぞ」
なぶる。
うん、コイツは一度なぶりたい。
なんとなく変人なのは御立。
小学校からの友人でギャルゲーとエロゲーをこよなく愛するバカだ。
そして御立の隣に居る奴は素晴らしい笑顔を向けて口を開いた。
「あ、男装少女に厨二病らしき変人だー」
指を指しながら笑うな。
「は?意味ぷなんだけど!
由紀は侮辱してもあたしを侮辱するのは許さないから!」
「春歌さーん、僕は一応君の彼氏だよ?」
「じゃ、由紀に侮辱をしないで?」
「疑問符を止めろ!
疑問符で言われるならなにも言わないでくれた方が良かったわ!」
妥協をされたような疑問符。
そんな彼女に何を言っても僕は立場が弱かったらしい。
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