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「──────誰?」
ピアノが止み、声を掛けられるまで、自分が歌っていた事に気付かなかった。
「あ……………、ごめん。邪魔して。
なんか、聞いてたら気持ちよくなって、つい、歌っちゃって…───て、えっ!?」
な、なんで!?
今までピアノを弾いていた奴が、何故か泣いている!!
「ご、ごめん!!勝手に歌って!!
嫌、だったよな…………!」
慌てて謝ると、そいつは、「違う。」と頭を横に振った。
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