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「…何か用か?」 メンドクさそうに答えられた。眉を寄せた瞳が再度向けられる。 「あ…、いや、何でもないですけど、質問とかしないんだなぁっ……て」 しもどもどろに言う。 ………………怖ッ!?目が光ってるし!?変なこと言ったか俺? やべっ、心当たり無いんだが…。 「…じゃあその眼帯はどうした?」 考えこむように顎に手を当てていた学園長がふと、顔を上げて聞いてきた。 「はっ……?」 じゃあって何だよ。てかそうきたか!コレは……、 「眼帯、は………」 しばしの沈黙。 口火を切ったのはまさかの学園長だった。 「くっ、あははははっ!自分から言ってきたのに答えられないとか、ぶっ!」………。今の俺の顔はポカーンだろう。さっきまでのこの人の雰囲気がガラリと変わった。 .
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