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とは言ってもプールに行くと私もたかくんも、笑顔が溢れた。 波の出るプールで頭から波をはぶり、 流れるプールで浮き輪につかまって漂う。 その頃にはあの男に感じていた恐怖心はいくらかなくなっていた。 突然、男に抱きかかえられ、プールに放り込まれたり、浮き輪の下から足をひっぱられたり。 驚くことはたくさんあったが、 疲れて眠っている間に家に着いていた。 その後、何度かこの男とも外食したり、遊園地に行ったりした。 しかし、決まって姉は一緒ではなかった。
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