蕾ゴコロ

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「っでもすっげ上手かった!ごちそーさまっ!」 「おうっ」 そんな短い会話。 啓介と居るとやっぱ楽しいんだよなぁ! 学校卒業して、何年かたつしお互い休みだってあんまり被らないけど… それでもこうして空いた時間…まあ無理矢理押し掛けてたりだけど、顔合わせて馬鹿やって話して ……………こういうの、やっぱ大切だよな。 そう、しみじみ思ってると、閉まってるドアの向こうからゆっくりな足音が聞こえてき………………………てるような? あ…………や、 ような、じゃなくて きてる? どんどんと近づいてくるであろう足音に耳を澄ませれば、 その誰かの足音は止まって、代わりにドアが開く。 ーーー…と同時に 「……………………?あれ?」 これまた見慣れた茶髪の青年が、眠たそうに目を擦ってはこちらの様子を見て不思議な顔で立ち尽くす。
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