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「わかったよー…帰りますよー…んじゃ、一緒に寝てくれる?」
「なっ…何馬鹿いってんですか!ほーらっ!タクシー呼びますから…」
冗談でからかえば、周りのオッチャン達が口を揃えてこう言い始める。
『そうだぞーっ!馬鹿な事いってんじゃねー!帰れ帰れ!』って。
俺はオッチャン達に小さく舌打ち。
なんだよ…聞こえてたんかよ…
「いいよー俺歩いてかえるからーっ」
そう言って出入り口まで歩いて手を軽く振って。
横目で見たその先には、白い受話器を握り締めて、ボタンを押す寸前のお姉さんの姿が見えた。
構わずドアを開けてやや冷たい風が吹く先へと足を踏み入れた。
…うわっ…これ、少しだけ酔いさめそうかも
ドアを閉める時、後ろから心配の声が聞こえたけど、それも無視してピシャンとドアを閉めて歩き出す。
ふいに時計をみると…まだ23:00。
ああああ…まだ何かしてたいぜ…
そう考えを膨らませながら歩いた先はーーー…
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