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「ーーーっっっうっせぇんだよ!近所迷惑だってば馬鹿美都っ!?」
バンッ!と、俺が叩きまくった時の音と同じくらいに、勢いよく音をたててそのドアは開かれた!
「ぬを!オープンザセサミ!」
「ばーっか!何がオープンザセサミ!だよ!?ふっざけんな!」
で、ドアの先、目の前に姿を現すは恐い恐ーい青鬼さん。
だけどな…どんなに怒ってたって、もうどうってことないんだぜ?
だってほら(笑)
慣れたもんは当然。
目の前の青鬼さんは俺の一番の親友だから。
ーーー…あぁ、でも…
今ので完全に酔いさめたぜ…;
「啓介ーっ!これくらい許せよ…」
「おまっ…これくらいって………;」
「なぁ上がらせてよ!?」
「はぁ!?;」
玄関の照明に照らされた啓介は、腕組んだまま眉を歪ませた。
そんな様子の親友に、ご機嫌不機嫌関係なくして思いきり抱きついた。
「啓介会いたかったぜっ!!」
「おわっ!?美都………………って………ちょ、酒くさっ!?;また飲んできたんかよ!?」
「んーっ!飲んできた!」
「ったく;何でお前いつも飲むと酔っぱらって家来るんだよ;」
「だってまだ帰る気しねぇし飲み屋から近いし…ってか啓介今怒ったから酔いさめたんだけど…」
「………近いって…;他に寄るとこねぇのかよ?……まぁいいけどさ…;」
「いいじゃん親友じゃんな?…なぁ、上がっていい?てか上がるけどー…」
「……………そのつもりで来たんだろ。はいはい、どうぞどうぞっと」
ーーー…なんて会話をしながら俺と啓介はまた馬鹿みたいに笑いあって…
決まってんじゃんか
なんで、なんか。
一番の親友といるのが一番心地いいんじゃんよ。
それに高校からの付き合いで、ここまで付き合ってくれてさ
今でも正直俺とコイツが仲良く出来てるなんてのがやっぱ凄く思えてさ?
決まってんじゃんよ?
ーーー…靴を脱いで見慣れた小さなリビングに招かれると、何やら鼻が良い匂いを嗅ぎ付ける。
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