蕾ゴコロ

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…………………っ う……………… 「うっめえええええっ!!」 パクッと口にいれると、とろとろに調度良く焼かれた卵がふんわりと甘く広がった。 俺はついつい叫ぶように感想を言うと、また食べたいなんて欲が生まれてパクパク口に頬張っていく。 そんな様子を見て、啓介はポカンと俺を眺めていた。 「…………あのさ…喜んでくれるのは良いんだけどな…」 「っへーすけ!ほれ、ひょーうめえ!」 「…ちょ、お前;口に入れすぎw」 「ひーのひーのっ!ほまえ、うへあへた?」 「…………ごめん美都くーんなにいってるか分かんなーい」 「わはっへ!」 「はぁ?…って……違う違うっ!!!!ストーップ!俺食べるぶんなくなるし!」 <<バッ!>> 「………………あああっ!?;」 無防備な美都くん 不覚にも啓介にオムライスを奪われた! 「食べ過ぎ!」 「…ごめん;」 「もうっ…ったく…」 啓介はぶつぶつ良いながらも遅いご飯を次々に入れていく。 そんな様子をみて、俺は何となく悟る。 『あぁ、もうこのオムライス俺にまわってこねぇ』 と。
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