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「貴女といる時間はあまりに心地よくて、よく肌に馴染んで、ずうっとそのままでいたくなる。だからわかるんです。貴女の体を借りたらどうなるかが。
僕は、その心地よさにどっぷりはまって抜け出せなくなって、離れるのが怖くなって、貴女に体を返せなくなる。
でもそうなったら、貴女は二度と目覚めない。それはとてもかなしい。
けどそれでも僕は、貴女の瞳から見る世界を知りたい。その欲求を押さえることができない。
……僕は、知りたがりでとんでもなく身勝手で、欲張りだ。情けなくて、カッコ悪くて、どうしようもない男です。
貴女と共にある資格など……」
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