坂下くんの美しい瞳

6/19
前へ
/19ページ
次へ
「……なんで私の体なんか?」 思わずそう口にしていた。言ってから、しまった、と思った。  まるで私、怪しい奴の怪しいお願いを受けるのを承諾した見たいじゃないの、と。  でも一度口にしたことは取り戻せない。 「えーと、あの、違うの。その、ね、ほら……」 どう断ろうか、と考えてしどろもどろになりながらも、彼の瞳から目を逸らせない。そんな自分が嫌になり始めた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加