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と、綺麗な目をふっ、と細めて、彼がにっこり微笑んだ。
優しげな唇。右のほっぺたに片えくぼ。
どきっとした。胸の中で、小さな赤い火花が散った。
「貴女の瞳が綺麗だと思ったからです」
……え?
「僕のところまで登ってくるときに見た貴女の瞳は、とても美しかった。この瞳から見た世界は、一体どんな色をしているんだろうと思ったんです。だから僕は、貴女の体を借りたい。僕はとても知りたがりなのです」
その瞬間、火花が弾けて爆発した。
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