坂下くんの美しい瞳

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 理屈とか全部すっ飛ばして爆発したその気持ち。素直に伝えようとすると、顔がやけどしそうになって、唇が震えた。だから、下を向いて深呼吸した。全身を駆け巡る、熱いどきどきを抑えるために。  そしてそれからやっと、彼の目を下からちらちら覗くようにしながら、全然違う言葉を発した。やっぱり素直に言えなくて。
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