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眠い。
超眠い。
八月三日。昼過ぎ。俺は自室で眠気と格闘していた。
なんでかって?
今晩のお祭りが楽しみすぎて昨日寝れなかったからだ。
澪にバレたら「遠足前の小学生みたい」って馬鹿にされるだろうけど今の俺にはそんなことはどうだっていい。
どうやって起きているか。
それが問題だ。
徹夜なんかしたこと無い俺にとっちゃまるで拷問のようにとにかく眠い。
あー眠い。ひたすら眠い。
眠いって思うのもめんどくさい。眠い。
なんかベッドにインしちゃった気がするまずいこれはまずい確実に寝落ちする今日何着て行こっかなああこの前買ったジーパンにTシャツと上になんか羽織ってスニーカーで良いかいや甚平があったはずそうだそれにしよう一昨日調子乗って発掘してきたんだったよしそれでいいや下駄も確かあったはず。
(…甚平……)
そういや甚平と言えば浴衣。澪は今日浴衣着てくるのかな浴衣浴衣浴衣あああ浴衣似合うんだろうな願わくば黒、いや紺が良いないや澪は何着ても似合うんだけどさ深緑とかもかわいいなフリルはやめてほしいな浴衣は清楚なのが良いなうむ浴衣なら前はだけるかないやはだけちゃまずい俺以外の奴が澪の胸見るとか許さんああ澪ならポロリするかなうんするかもつるぺただしなつるぺたつるぺた澪のつるぺた揉みたいつるぺたかわいいあー思考が纏まんなくなってきたヤバい寝ちゃダメだ起きろ!起きるんだ!寝たら死ぬぞ!
「……つる…ぺた…」
俺の必死の努力はむなしく、その一言を放って潰えてしまった。
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