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祐也へ。 最後の手紙くらいは祐也って書いてあげる 勝手に死んで、ごめんなさい。 味方でいてくれる、そういってたのに。 そういってくれたからこそ、 あたしは祐也を守りたかった。 守ってほしいんじゃないの。 祐也に笑っていてもらいたい。 わがままだよね、ごめんね 最初は絡んでくる祐也が怖くて ほんと嫌で仕方なかった。 だけど、祐也がいてくれてほんとによかった。 あたし、いつの間にかね、祐也のこと好きになってたかもしれない なんて、言われても困るだけかもしれないけどさ だからこそ、竣くんからあなたを守りたかった。 あなたに笑顔でいてもらいたかったから。 あたしのわがままなの。 だから自分を責めないで? ありのままの祐也でいて?? あたしは山咲祐也がすきなんだから 祐也に出会えてよかった! 昔いじめないでくれたらもっとよかった!笑 なんて、過去は変えられないの。 だから、前を見て幸せになって? あたしのことはたまにお墓参りしてくれるくらいで良いからさっ あたし、祐也のために死ぬなら後悔なんてしないから! だから、笑ってください。 お願いします、 おそらのあたしに向かって たくさんの笑顔をください。 それが、さいごのわがままです。 今までありがとう。 大好きだよ、祐也。 浅海華音より。
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