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隼人「はい」
純一「………」
………
それから少しの沈黙が流れる。
純一「……わかった。由姫さんの家から来たのならば仕方があるまい。音姫と由夢をよろしく頼むよ?」
隼人「はい…必ずや御守りを致します」
純一「そろそろあの娘たちが帰ってくるだろう…ふむ。親戚の子とでも説明するか」
隼人「別に俺の素性は知られても…」
純一「変に心配をしてしまうからな。だから、折を見て説明してやってくれ」
隼人「はぁ…」
隼人は曖昧に頷く。
??「ただいま~」
すると玄関の方から声が聞こえてきた。
純一「帰ってきたか」
隼人「(音姫姫と由夢姫が…)」
少しして居間の扉が開いた。
??「ただいま~おじいちゃん」
??「ただいま」
純一「お帰り、音姫に由夢」
音姫「うん、ただいま。えっと…そちらの方は……」
純一「あぁ…親戚の子の……」
隼人「純一殿…自分が」
純一「そうかい?」
隼人「………」
俺は二人の姫様を見た。
音姫・由夢「………」
隼人「俺は鬼崎隼人」
音姫「えっと…鬼崎くん?」
由夢「………」
隼人「姫様二人にはこれから暫く厄介になる」
音姫・由夢「へ…姫様?」
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