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純一「彼は由姫さんの遠縁に当たるんだよ」
音姫「お母さんの?」
隼人「………」
純一「訳があって内で預かることになったんだ。二人とも?よろしく頼むぞ」
音姫・由夢「う、うん…」
姫様はしぶしぶ頷いた。
隼人「よろしく頼む。音姫姫、由夢姫」
音姫「あ、あの…」
隼人「なんだ?」
由夢「どうして『姫』って付けるんですか?私たちは別に…」
音姫姫と由夢姫は顔を見合わせる。
隼人「なら、どう呼べと」
鬼崎くんはため息を吐きながら言った。
音姫「えっと…普通に名前で呼んでいただければ……それで大丈夫だよね?由夢ちゃん」
由夢「はい…」
隼人「わかった。音姫に由夢。これで良いか?」
音姫・由夢「は、はい」
隼人「なら、俺も隼人でいい」
音姫「じゃ、じゃあ…隼人くん」
由夢「は、隼人さんで…」
隼人「あぁ」
隼人「………」
音姫・由夢「………」
三人に沈黙が流れる。
純一「さて、おじいちゃんは風見学園に行ってくる。さくらはまだ学園だろう?」
音姫「え…う、うん」
純一「音姫に由夢?鬼崎くんに空いてる部屋を案内してあげて一緒に部屋の掃除をしてあげなさい」
由夢「うっ…」
音姫「う、うん。わかった…」
おじいちゃんはそう言って家を出ていった。
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