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帰ってからすぐに隼人は純一と由夢に声をかけた。
隼人「純一殿に由夢」
純一「なんだい」
由夢「は、はい」
隼人「話がある」
由夢「話し…ですか」
隼人「あぁ」
音姫「弟くんは呼んだ方がいい?」
隼人「桜内は関係無いからいい」
音姫「わかった」
隼人「さて…話すとするか。俺が何故…この島に……お前たちの前に来たのかを」
音姫・由夢・純一「………」
隼人「俺は葛木のじじ様の命でやって来た」
由夢「葛木?」
音姫「それってお母さんの…」
隼人「あぁ。由姫様の御家である葛木の里から俺は来た」
音姫・由夢「………」
音姫と由夢は顔を見合わせる。
隼人「じじ様の命と云うのは由姫様の御息女である音姫姫と由夢姫を護ること」
由夢「あの…よく『護る』って言ってますけど何から私たちを護るんですか?」
音姫「………」
由夢の発言に音姫は口を閉ざす。
隼人「放課後のことだ。音姫がオボロガミに連れていかれそうになった」
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