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由夢「はい、テレビで」
隼人「その原理と似ているな。そもそもそれが正しいのかは俺は知らんが…」
隼人「ただ…」
隼人はそこで言葉を切った。
隼人「俺は『人間』じゃない」
音姫・由夢「人間じゃない…?」
純一「………」
隼人「あぁ…人間じゃないんだ」
音姫「ま、待ってよ…隼人くんは…」
『人間だよ』と私は言おうとしたが…
隼人「俺は『鬼』だ。姿形は人間と同じだが人間ではない」
音姫・由夢・純一「………」
三人は黙って隼人を見つめる。
隼人「……怖いか?」
隼人くんはフッと寂しげな笑みを浮かべてから言った。
音姫「怖くないよ」
由夢「お姉ちゃん…」
音姫「だって…隼人くんは私を護ってくれたんだもん。だから怖くないよ」
隼人「そうか」
純一「鬼崎くんは強い意思があって初音島に来たみたいだしな」
由夢「嘘を言ってないことはわかりましたから、大丈夫です」
由夢「でも…隼人さんが私たちと違うことがどう…」
隼人「『鬼』もまた神なんだ」
音姫「鬼も神?」
隼人「あぁ。だから俺の中にはカミの…異形の血が流れている」
音姫・由夢「………」
隼人「だから、音姫には見えるようになったんだろう。俺が近くにいることにより」
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