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隼人「……あぁ」
隼人くんはそっぽを向いて小さく呟く。
コンコン…
ガチャ。
由夢「あ、隼人さん。お姉ちゃんの具合はどうですか?」
隼人「休めば治る」
由夢「そうですか…はい、お姉ちゃん」
音姫「あ、ご飯だぁ」
由夢「兄さんにお粥にしてもらったよ」
音姫「弟くんのお粥好きなんだよね~」
由夢「隼人さんは…」
隼人「俺はいい。音姫のそばにいてやってくれ」
由夢「わかりました」
パタン。
隼人はそう言って部屋を出ていった。
由夢「大丈夫…?お姉ちゃん…」
音姫「うん、大丈夫だよ」
由夢「でも…」
音姫「大丈夫だよ、由夢ちゃん」
由夢「おねえちゃん」
私は由夢ちゃんの頭を撫でる。
音姫「確かに怖かったけど隼人くんが居てくれたから」
由夢「………」
音姫「だから、大丈夫」
由夢「私も…」
音姫「いいんだよ、由夢ちゃん。由夢ちゃんには怖い思いしてほしくないから」
由夢「でも…!」
音姫「それに多分だけど…由夢ちゃんにはこれから先も見えないと思う」
由夢「え…」
音姫「な、なんとなくなんだけどね。え、えへへ」
由夢「………」
音姫「ご馳走さま。由夢ちゃん?後で一緒にお風呂に入ってくれる?」
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