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三人で過ごしていく中、健(けん)は望(のぞみ)から「希望ノート」についての話を聞く。
ノートに書いたことが現実になるということ、それによって望(のぞみ)の家系は裕福な暮らしをしていると言うこと。
一人一回しか願いが書けないと言うこと。
なぜか望(のぞみ)は、ノートに文字が書けなかったと言うこと。
望(のぞみ)がこの世界にいることは謎のままだと言うこと。
そして、いつものように、木の実狩りをしていると、三人は山賊に出会う。目的はエルフの捕縛。シナリオは小説通り。小説通りなら、主人公が山賊を皆殺しにしてホープを助ける。「希望ノート」に書いた小説はここまで。
強さ的には、ホープと望(のぞみ)より圧倒的に強く、健(けん)よりは弱い程度。
しかし、健(けん)は人を傷つけることに過度の恐怖があり、手を出せなかった。
結果、家まで逃げると言う選択肢を取った三人(家では結界を張れる)
だが、家まで逃げる途中、望(のぞみ)が捕まってしまい、殺される。
光となって消える直前に、望(のぞみ)は最後に健(けん)に対しての想いを伝えることができた。光となって消えた後、望(のぞみ)の懐から「希望ノート」がこぼれ落ちる。健(けん)はそれを魔法で引き寄せて抱き締める。
家まで逃げた二人は、結界を張って安全を確保する。
気が動転し、パニックを起こす健(けん)。それに対して優しく声をかけるホープ。
そこでホープの台詞がホープの物ではなく死んだはずの母、希(のぞみ)の言葉となる。人格と記憶に希(のぞみ)のものが追加される。
私は十分幸せに生きた。死んでも健(けん)の心の中で生き続けていることが幸せ。望(のぞみ)の事はまだ間に合うかも知れない。私の事は死んでしまったから美化されているだけ。
希(のぞみ)は健(けん)の未来を思って全力で説得をする。
そして健(けん)は、望(のぞみ)との思い出を辿る内に、自分の恋心に気が付く。
それからは早かった。健(けん)は希望ノートに書かれた小説の続きを一心不乱に書き、元の世界に戻って望(のぞみ)に会えるようにシナリオを書き足した。
すると、部屋の中に魔方陣が現れ、健(けん)は元いた世界に戻る。
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