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『奥州族の筆頭 伊達政宗か』
『yes そんなに有名か俺』
『若いな、12~3の頃合いか???』
『ha! 16だ。アンタ織田信長?だろう、本物か?』
『フン、そうだと言ったらどうする?』
『really?抜いてくれよ!一戦やろうゼ』
キラキラと目を輝かせて剣を抜く政宗に信長は声をあげて笑った
若く無鉄砲なのも性格であろう
『フハハハハ、強気な竜だ。いいだろう、来い!』
『OK 手加減は無しだ』
眩く美しい6本の刃が宙を舞う
双方の身体の前で光の線を描くと同時に高い金属音が鳴り響く
遥か自分よりも重いと感じ取れる鎧もものともせず軽々と身をこなす動きと、刃を交えた指先に伝わる力の強さに政宗は怯んだ
黒い光が自分に警鐘を鳴らす
だが、今更引くに引けない剣に政宗は再度力を込めると夢中で打ち込んだ
『オッサンいくつだよ?小十郎と変わんねーくらいか?』
『そんな奴は知らぬが 21だ』
『侮ったゼ・・・・そんな落ち着き払った爺の顔して21かよ』
荒い息を肩でしながら少々バテてきた政宗は、信長の年齢を聞いて愕然と脱力を覚える
それに対し信長は息1つ乱すコトなく涼しげな顔で政宗の刃を受け続けていた。
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