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馬鹿丁寧に部屋に通され持て成しを受けていると、程なく屋敷の主が竜の右目と称される《片倉小十郎》を伴って入ってきた
『やれ、やれ、朝っぱらから賑やかなコトだゼ』
『政宗殿、貴殿も耳にしているであろう織田軍・・・いや、織田信長の非道なる数々、某は許すことが出来ぬでござる!されど戦力は足りず歯痒い毎日。そんな折、お館様の・・・』
政宗の姿を見るなり開口一番まくし立てる幸村の口に煩いとばかり鞘に入ったままの剣先を突き付けると呆れ顔で言葉を続ける
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