Little gir l‐ 幼女 ‐

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 どんなことがあろうとも、彼女を護ろう。  誰であろうとも、彼女を笑顔を奪う者は許さない。 それがどんなに近しい者だとしても、それだけは絶対に許さない。  数多くの闇を見てきた青年にとって、やっと取り戻した太陽は掛け替えのないもので、彼女を護る為ならば冷徹な性[サガ]も珍しく燃え上がる。  わんわんと盛大に泣くキリエは泣き止んだ頃には、一人夢の中であった。  疲労が溜まった所で出掛けて、その上気が済むまで泣いたからだろう。  小さな体はクレドの胸に体を委ね、健康的な寝息をたてる。  クレドはキリエを抱き上げると、その体が揺れてしまわないように気遣いながらベッドに横たえた。  頬を伝う涙を優しく拭いてやる。 「キリエが泣かなくて済むような場所をつくるよ」  そう言うと、不意にその顔が少しだけ和らいだ気がしたのは、自分の都合の良い解釈だろうかと、ふっと笑ってしまうクレド。 「約束するよ……」  彼は誓うように、短い前髪から見えるその額に口付ける。  せっかく新品の洋服を買ったというのに、それを着て眠ってしまった為、彼女が起きた時にはそれは皺になってしまっていた。  洋服の皺を見てキリエはしょんぼりと肩を落とした。 「ほら脱いで。眠いなら着替えておいで」 「はーい……」  キリエはさっき買ったパジャマを手に取ると、風呂場に駆けていった。
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