1 chapter 新学年

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「そういや、チカとカナミも同じクラスだったな」 「はあ!?まじかよっ!」 「なにカイト、知らなかったの?」 普通クラスの奴の名前は一通り確認するだろ。だから馬鹿って言われるんだ。 「だってあいつら声かけてこなかったじゃねえか」 「なんか別のやつと話してたけど?俺らの知らない奴だったけど」 楽しそうだったから声は掛けなかったんだ。新しい友だちかな? 明日は話しかけてみるかっ。 「2年になると実技がふえるんだよな」 「すっっげえ楽しみ!強い奴とやりてえ!!」 あからさま燃えているカイトに静かだけどメラメラと内心熱くなっているキリヤ。 対照的だけどこれからの生活に期待を膨らましているのは確か。 俺も少なからず楽しみだけど、実技は別に好きじゃない。新生活に関しては期待大だけど。 むしろ不安が大きい。 実技が少なかったからこそ、気付かれなかったったんだ。 「とりあえず明日の検査だな!」 「なんか、緊張しそう」 別の意味で。 「お前も魔力増えてるといいな」 ぽんと頭に手を置いてそう言うキリヤ。 俺が1年の測定の時、さして多くもなければ少なくもない値だったことをキリヤは知っているから。 俺はなんて答えればいいのか分からなくて、首を縦に振っておいた。 「っしゃ、気合い出すぞ!!」 「まずはしっかり寝ることだな」  
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