1 chapter 新学年

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時間がもうすっかり遅くなっていたということで、今日はお開きとなった。 夕飯もごちそうになって本当キリヤはいいお嫁さんになると思う。飯がうまいって本当最高。 じぶんの部屋に着くなり、ベッドに倒れこんだ。 なかなか睡魔に勝てないじぶんがいる。 とりあえず寝た体制のまま器用に制服を脱いで、ベッドに置いてあったラフな服を身に纏う。 駄目だ、こーしていたら確実に寝る。 やばいと思っててもやっぱり睡魔には勝てなくて。俺は一生睡魔には勝てない気がする。 よく、寝るようになったな。 自分でも関心する。数年前は寝ずに動いていても全然平気だったのに。1週間徹夜もいけたのにな。 だらけてる。分かってるけど、今の生活にはこれが丁度いい。 いっか、明日早く起きれば。たぶん起きれるはず。 もーいいや、寝る。 そう決めたら、最後をかけるみたいに睡魔は強くなった。 手にはめてるブレスレットを1つ外す。自身の内に渦巻いていたそれが一気に溢れ出た。 ブレスレットを置いて、その横にあった写真を手に取る。 なんだか不思議な気持ちになった。 数秒見つめて自分が満足すると元あった場所へ裏っ返してそれを置いた。 明日もまた、平和な1日になりますように・・・。 そんなことを思えば、意識はもう遠いところにあった。  
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