1 chapter 新学年

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「――――・・・ハズキ!!」 「っ、ハイ!」 一気に意識か浮上する。 名前を呼ばれているということに気づいたのに時間がかかった。 ほぼ反射的に返事をする。 「てめえ、たまーに遅刻せずに来たと思ったら居眠りしやがって」 そうだ、今は学校だった。 ああ、寝ちゃってたのか。昨日はなかなか早く寝たと思ったんだけど。 じゃあ、さっきのは夢か。 まだ実感の湧かない中、とりあえず安堵の息を漏らすと共に、怒り狂う担任に謝罪した。 「すみませんでしたー」 「まったくだよほんとによ。遅刻しなかったことを誉めたのが間違いだったな」 周りからはくすくすと笑い声が聞こえる。ウケはとれたみたいだ。 そんなに言うんだったら遅刻すればよかったと思ったけど、俺の心境を察してかやたら担任が睨んできたからその考えは改めた。 どっちにしろ叱られるのかよ。 「ったく、もうちょいで終るから起きとけ」 「・・・はーい」 流石にもう怒られるのは面倒だ。 それに夢見が悪かったのか、眠気はもうどこかいった。 今夜は眠れそうにないな。 「それから、今日はこれで終わりだけど、明日は新学年ということで魔力と属性検査するからな」 万全の調子で迎えろとのことだった。 それからいつもの感じで終わりを告げる。 2年生初日はそんな感じで始まった。  
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