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─────あの日。
それは、第三次西部大戦の終盤。
バルシウムに敵対している島国の兵士が何万もの魔物を引き連れて乗り込んできた。その国の兵士は魔物を操る独自の魔法を駆使しバルシウムを追い詰めることに成功。
けれどそれまでだった。
国王の的確な指示の末、徐々にではあるもののバルシウムが優勢に立つ。
魔導軍や騎士団の活躍により、事態は終盤を迎えている最中であった。
当時ハズキは騎士団として前線に立ち、リトスはすでに王宮に戻った後。王族として忙しくしていたリトスは自分のことで手一杯だった。
それももう終わる。
そう肩の荷をおろした頃。
────彼女は動き出していた。
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