epilogue

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  冗談で言ったんだと分かる。 それでも突っ込まずにはいられないでしょうよ。皆が俺を帝だっていう認識は持っているから、別にもう困ることはないんだけど。 「・・・さあ。それはどうだろうな?」 わりと真剣な顔でヤブキ先生は言うから。 本気なのかそうでないのか、俺には分からなかった。 「せんせーっ!編入生はやくはやく!」 「まー待て。俺にも心の準備ってものがだな」 「意味分かんないんすけど!」 カイトがいるおかげでこのクラスはいつも賑やかだ。そして誰もがその賑やかさを受け入れて乗っかっている。 頭の固い人が多いかと思ったんだけど、意外とそうでもないことに俺が安堵した記憶は新しい。 いいクラスだと純粋に思う。俺はこのクラスでよかったと思ってるよ。 「分かったから。けどお前ら、その・・・驚くなよ?」 「・・・・・?」 「余計意味分かんないんすけど」 会えば分かるさ。 小さな呟きは、俺達には届かなかった。 ヤブキ先生と目が合う。それからカイトの方に、キリヤの方に。 「この面子なら、最高の思い出になるだろ」 どういうこと・・・? 入ってこい、とヤブキ先生はこっちの思考なんかお構いなしに編入生を呼び入れる。全員の視線が教室の扉に向けられた。 ────その言葉の意味は、すぐに理解することになる。
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