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「まあそうぐちぐち言うなや。これからも1年仲良くしてこーぜ」
俺の蹴りの痛みから復活したカイトが自慢気に言う。
「はいはいよろしく」
「わかってるよ」
まあ、なんとも冷たくあしらわれてるけども。
何時ものことなので俺もキリヤも気にしない。
「なんだよそのてきとーさ!」
毎回のことなので、たぶん本人も気にしてない。
こういうときは、移動魔法が使えないのは辛いなって思う。
俺達は去年より上の階になった教室からひたすら寮まで歩いた。
たくさんの視線と、カッコいいやらかわいいの声を聞きながら。
寮に着くまでカイトはひたすら喋り続けた。
入学式の時にかわいい子を見つけただとか、今年のクラスはなかなか楽しそうだとか、明日の検査早くやりたいなとか。
とにかく喋るカイトがいれば、まあ会話は途切れない。
俺はカイトの話に対応して、時々キリヤが相槌を打つ、そんな感じ。
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