0人が本棚に入れています
本棚に追加
みんなはこんなことを思ったことはないだろうか。「あの時俺はなんでこうしなっかのだろうか」と。
俺はいま“それ”を思っている最中なのです…。
今年の春高校を無事に卒業した俺は、4月から始まる大学生活に胸を躍らせていた。高校では部活と勉強で恋愛もバイトもできなかったから。大学に入学したら、一人暮らしで自由だし女の子いっぱいいるし、サークル入ってバイトもして絶対に楽しいはずだ!なんて思って。
「あーバイト決まんないし、部活きついし、教授の授業へったくそだし、自炊も面倒くせ」
GWが終わった5月半ばの昼食中新しくできた友達のモブがぼやいた。本名は藻川 風太郎(もがわふたろう)だから、ふが濁ってモブと呼ばれている。
「確かに思い描いた生活とは言えないよな」
学食のチキン南蛮を口に運びながら答える。ここのチキン南蛮は意外とおいしいのでお気に入りだ。
大学に入学して、早1ヶ月半がすぎた。思い描いた生活とはかけ離れ、自由ではあるが親というリーサルウェポンを失った俺は面倒なことで押しつぶされている。今まで親がやっていたことを一人でやるというのは、RPGでラスボスが3回くらい復活するくらい疲れる。なので、昼は確実に学食で済ませる。その所為でお気に入りまでできてしまった。
さらに、大学生活は意外と女の子との交流が少ないんだよ~!!
そんなこんなで、俺は既に‘後悔’をしているのだ。
最初のコメントを投稿しよう!