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昼食を食べ終え次の講義室に向かって歩いている途中、食堂に忘れ物をしたことに気が付いた。
「悪いモブ、食堂に携帯忘れたから先に行っててくれ」
モブに断りを入れて食堂に向かった。しかし、寄りにもよって携帯を忘れるなんて…。まぁ見られて困るもんなんて入ってないからいいんだけど。
講義が始まる所為か食堂にはあまり学生がいなかったが、さっきまで座っていた席に足を運ぶとそこには一人の女子学生が座っていた。
「あの、この席に携帯ありませんでしたか?」
初めて見る女学生にあえて笑顔で聞いた。なんたって携帯のある場所は直ぐに分かったから。
「さぁ知らないかな」
女学生はとびっきりの笑顔で答えてくれた。
「嘘は良くないですよ。その左手に持ってる携帯は間違いなく俺のですよね?」
俺の携帯は直ぐに分かるようにしている。一般の人の携帯とは少し違うところがある。それは…俺が考えたオリジナルキャラクター‘アズ’が描いてあるんだぜ!!笑いたければわらえよ…。
「おーこのオリキャラ携帯は君のだったか。なかなかいいご趣味で」
グサッと俺の何かが突き刺された。
そうだよ。俺はいつかマンガ家とかになりたいですよ。
「そ、そうでしょ。いい趣味ですとも。もういいから返してください」
半ば強引に携帯を奪い返した。まったく俺の携帯で何してたんだよ。携帯に異常がないか調べるために、ボタンを押し液晶に明かりをつけた。すると、異常の前に時間が目に入って驚愕した
「講義始まってんじゃん!」
女学生のことをガン無視して講義教室に急いだ。
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