0人が本棚に入れています
本棚に追加
その後の講義を何とか乗り切り、もう一度食堂に向かってみたがそこにはもう彼女はいなかった。
変なやつだったな…。携帯をいじってたけど変なところも無いし、いったいなんだったんだ?
俺は腑に落ちないまま家へと帰り、晩御飯を済ませ風呂に入りそのまま眠りについた。
ブ~ブ~ブ~
うるさい。携帯のバイブレーションが静かな部屋に響き渡り俺の耳の中に入り込んで来る。
どうせ迷惑メールだろ。寝よ。
ブ~ブ~ブ~
しかし、携帯は俺の予想に反し鳴り止まないでバイブレーションを部屋に響かせ続ける。
「あーうるさくて寝れん!誰だよこんな時間に電話なんて」
携帯のディスプレイを見ると……「非通知かよ!!しかも、今3時かよ」しかし、止まりそうにもない…よし、出るか。
「もしもし、だれですかこんな時間に?」
「あっもしもし。食堂ぶりだね。いまから、君の家の近所にある公園に来てほしいんだけど」
「はい。おとこわりします。それでは」
「ちょっ待って。君にとって重要なことなんだよ。いいから来てね。じゃあ」
プ~プ~プ~
切られた。一方的に電話してきたくせに。でも、俺にとって重要なことってなんなんだ?
気が気じゃないまま公園に急ぎ、食堂女と再会したのだった。
最初のコメントを投稿しよう!