プロローグ

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 その後の講義を何とか乗り切り、もう一度食堂に向かってみたがそこにはもう彼女はいなかった。  変なやつだったな…。携帯をいじってたけど変なところも無いし、いったいなんだったんだ?  俺は腑に落ちないまま家へと帰り、晩御飯を済ませ風呂に入りそのまま眠りについた。 ブ~ブ~ブ~  うるさい。携帯のバイブレーションが静かな部屋に響き渡り俺の耳の中に入り込んで来る。  どうせ迷惑メールだろ。寝よ。 ブ~ブ~ブ~  しかし、携帯は俺の予想に反し鳴り止まないでバイブレーションを部屋に響かせ続ける。 「あーうるさくて寝れん!誰だよこんな時間に電話なんて」  携帯のディスプレイを見ると……「非通知かよ!!しかも、今3時かよ」しかし、止まりそうにもない…よし、出るか。 「もしもし、だれですかこんな時間に?」 「あっもしもし。食堂ぶりだね。いまから、君の家の近所にある公園に来てほしいんだけど」 「はい。おとこわりします。それでは」 「ちょっ待って。君にとって重要なことなんだよ。いいから来てね。じゃあ」 プ~プ~プ~ 切られた。一方的に電話してきたくせに。でも、俺にとって重要なことってなんなんだ? 気が気じゃないまま公園に急ぎ、食堂女と再会したのだった。
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