目的と手段

2/2
前へ
/67ページ
次へ
『仕事』というものを昔から常々考えることがあったのですが、今でこそ、『仕事』と『ビジネス』は間違いなく似て非なるものだと言えます。 仕事はあくまで作業をする動作、所作であって、ビジネスは稼ぐという全体的な流れを捉えたものです。 一つのビジネスという手段を決めた後は、そのビジネスの仕事をする。 友人グループと遊んでいた昔と今とで、 「普通に会社で仕事すれば?」 という会話を何度となく聴きますが、首をかしげてしまいます。 その企業に勤めるのは、生活費を稼ぐという目的があるから勤める。 生活費以外に、必要経費を作らなければならなくなったから、手段を増やす。 どちらも稼ぐ理由、目的があってビジネスをしているはずなのに、企業で仕事をするという動作が目的にすり替わってしまっています。 もとより、雇う側と雇われる側は持ちつ持たれつですが、雇う側、経営者サイドは、ビジネスの流れの中でここの仕事をする人がいれば流れが繋がるなど、目的があって雇っています。 細かく言えば、繋げられる技術や器量、促進などが認められて経営者サイドの流れに当てはまれば、『その人』を雇います。 雇われる側は、企業に勤めているという今の状態を安定などの言葉でよく表現しますが、それは詰まるところ『企業に居る』という状態なのであって、生活をさせてもらえる保障はおろか、あなたの老後を必ず面倒みますよという約束など全くしていません。 自分の時間を切り売りして、それを企業に渡して現金化しているだけなんですね。 切り売りを企業が絶対拒めない権利を自分が持っていたら、安定と言えます。 切り売りを企業が絶対拒めず、どの企業も未来永劫消えてなくなることはない保障があれば、それも安定と言えます。 しかし現実はどうでしょうか。 災害や天災などがあれば、企業はおろか自身の身の安全すらまともに取れないのは、昔から続いて現実にあることです。 これで大丈夫、これで安全安心安定。 『独りよがりの思い込み』は限りなく怖い行為です。 前に進む一歩が止まって、経験からの成長を確実に止めます。 仕事ではなく、常にビジネスとして考える。 そのビジネスの手段を使う理由、目的、目標を決める。 決めた後は、ブレることなくそれを叶えるために経験を繰り返してひた走る。 泥臭くてもバカにされても、目的と手段を持って愚直に行動した人だけが、自身の成功を掴んでいます。 全てが挑戦。 夢があるから、挑戦するんです。  
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加