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私は二つ年上だった彼に安心感を感じた…
会って二度目にはキスを交わし…
急速に恋に堕ちたのだ。
†††
国に帰る一ヶ月位前に、生まれて初めて、彼に抱かれた。
調度、雨の朝方だった。
彼に部屋に寄る様に言われたのだ。
タオルで髪を拭く私を、彼はギュッと抱きしめた。
そうして、
「貴女を抱きたい」
彼は耳元で囁いた。
彼は優しく私を抱いてくれた…
†††
その年の八月に彼は国に帰った。
一度だけ、手紙を出したが届かなかったみたいだ。
私は彼に「待っていて」とも何とも言われなかったのに、素直に彼を待っていた。
私の心から、ゆーくんの存在が消えた瞬間だった。
†††
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