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彼は帰ってきた時に、私が誰にも心変わりせず、きちんと彼を待っていたのに、驚きつつも喜んでくれた。
そうして
「今度帰る時には、遊びにおいで。」
と約束してくれた。
†††
私は実は飲み屋の男の子と付き合うのは生まれて初めてだった。
だから余計にはしゃいでたかもしれない。
過酷な現実が立ちはだかる前までは。
†††
現実…は、
彼はとてもモテた。
ライバルだらけの日々だった。
それに彼は仕事だ。
疑似恋愛でも何でも、客を確保しなければ、彼の未来はない。
その事に気付くまで、長い時間がかかった。
理解しても、心が納得する迄に長い時間がかかった。
†††
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