1人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんにちはー」
ガラッとドアを開けると2年と1年がもう話を始めていた。
当然ではあるんだけど、僕以外には3年はいない。
大抵の部活では3年はとっくに引退してる頃だからね
だけど、ここは同好会だから引退はないらしい。
それで僕は、入ったばかりだったし、残ることに決めたんだけど、他の子は全員やめてしまった。
「てっぺー先輩、良い所で来たっすね!今から始めるとこですよ」
「ホントに?ちょっと待って、荷物置く」
「急げ~先輩」
後輩達に急かされて、慌てて上着と鞄を床に置く
「ごめんね、待たせちゃって。……で今日は何の話?」
「ふっふ~、最近ネットの方で話題になってる都市伝説なんですけどね、『どんな夢でも叶う学校』があるって話、聞いたことあります?」
最近、テレビや雑誌とか読んで詳しくなったつもりだったけど、この話は初耳だ。
「知らない。どんな話?」
興奮する声を抑え、落ち着いて尋ねる。
都市伝説って、この初めて聞くときのドキドキ感がとってもいい。
「ホラーって感じではないんですけどね、その学校を卒業すると、どんな夢でも叶うらしいんです。例えば、『俺がアメリカ大統領になる』って感じの絶対無理な夢でも叶うって!……でもその学校は選ばれた人しかいけないらしいです」
最初のコメントを投稿しよう!