代理

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夕飯が終わり、小生は自分の部屋に戻った。まだまだ、この世界のことを理解できないから、早いとこ情報を脳内にインプットしなければならない。しかし、まだ、課題も沢山ある。クスノキさんには、兄さんは死んだんだ。もう、諦める的なことをぬかしたが、小生自信、まだ何処かで生きているんではないか、というのが心の端にある。なんとも諦めの悪い人間なんだ。 書物をパラパラと捲る。 そういえば、呉やヴィネア、セパルはどうしているのだろうか?ヴィネアとセパルは、地獄界に帰っている可能性もあるが呉は?確か、アイツはこの国の出身…たしか、オオサカ?カンサイ?みたいな事を言ってた気がする。今度、探してみればいいかな。 「マギサに使われた靈は、兄さんなんだろうな…」 マギサから発せられた一言を思い出す。 “出来れば、彼らも呼びたいですネ” あれは……あの喋り方は、まるっきり兄さんだ。そして、多分、マギサは自分が何を言ったのか覚えていない。マギサではなく、マギサの靈が勝手に発した言葉なんだろう。こうなると、とことん兄さん死んじゃってる論が正しくなっていく。それだけは、是が非でも避けたい。 「あぁ~!!つか、なんでルートランス家がトーキョーって場所にあるのかもわからんし、クスノキさんもなんも言わんし~!!んっだぁああぁああああぁ!!」 奇声を発するも、なにも解決はしない。そんな事は、分かっているが発しないとイライラが溜まる一方である。 座っていても埒があかないし、考えすぎて頭に何も入ってこない。 「散歩だ、散歩っ!!」 気分転換も兼ねて庭を散策。
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