勇気を持って剣を振るえ

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ガチャ トントン 「二人とも寝ちゃった?」 「うん、ぐっすり寝てる。今日頑張ったからな」 「そっか、討伐クエストも達成しちゃうしね!はい、お茶」 「ありがとう!」 食事を済ませたおれたちは、仕事終わりのナタリアと一緒に帰宅し、帰りつくとジャクとルナはすぐ眠ってしまった。 ズズッ 「いよいよだね」 「うん、とりあえず時間が許す限りはやって見て、あとは全力で澪を取り返すだけ」 「そうだね。それと昼間の闇ギルドの連中は監獄に入れて裁判の準備してるから安心して。それにしてもまさかジオグロスの赤ちゃんを連れてるなんて驚きだよ」 「おれもビックリしたよ!可愛いけどさ♪」 「今はどうしてるの?」 「おれの布団に寝かせてるよ!」 「そっか。私も何か情報が入ればすぐ教えるね」 「そうしてもらえると助かるよ!じゃまたちょっと出てくる」 「それは良いけど何してるの?」 「ちょっとね!」 ガチャ バタン 「もしかして澪ちゃん…だったり?」 ――――――――――― 「……送信っと」 メールを送信する ブー ブー ピッ {もしもし} 「……大丈夫?」 {うん、大丈夫。それより画像見たよ!あんたどんだけなのよ} 「可愛いだろ!」 {そりゃ可愛いけど、ジオグロスの赤ちゃんなんって良くなついてくれたわね!} 「おれもビックリだよ!」 それから澪と今日の出来事とかを話した。この時間が居心地良くて好きなんだよな。 {……もうこんな時間だからそろそろきるね、見つかったらヤバイし…} 「……あ、そうだよな…ごめん…」 {…そんな声出さないでよ、余計に会いたくなるじゃん…} 「……ごめん…」 {……なんであたしたち離ればなれにならないといけないのかな…} 「……分かんない。……澪…」 {……止めて!聞きたくない。……もうあんな思いしたくないよ……いなくなるなんてやだよ……} 「……まだ、何も言ってないじゃん」 {……元気の考えてる事くらい声聞けば分かる…} お互いに我慢してる気持ちが爆発しそうになる。
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